2013年3月31日日曜日

ラジオ体操 ~入院・その他~

長期間の入院になると気になるのが体力の低下である。

体重の減少(1ヶ月:-7kg弱、入院期間(38日):-8kg強)に併せて筋力の低下が見られる。
脂肪の減少に単純につながればとてもうれしいが、残念ながらたいていそうはならない(涙)


少し歩くだけで息が上がる。
2kgぐらいの水がとても重い。

…思っていた以上に体力が落ちている。

これでは社会復帰は難しいのではないか…という不安が心をよぎる。
早めに手を打ったほうが良いと思ったので何か運動を始めてみることに。


最初は、筋トレのセットメニュー。しかし、すぐに無理だと悟った。
筋肉がこむら返りを起こしそうになり、体が持たないと知った。

次は踏み台昇降運動。入院階の近くの非常用階段で実施したが、
輸液ポンプをつけて実施すのは無理があった。線が絡まるし、針が抜けそうになる。

その次に実施したのがラジオ体操だった。
輸液ポンプは邪魔であったが出来ないこともない。
そして、思っていたより運動量があった。


ラジオ体操第一・第二(+首の運動+ストレッチ)で約10分(カッコ内は別途追加)
・朝の採血から朝食までの空いた時間でも出来る
・隣にもうるさくない(スマートフォンで映すが、音なし)
・多少の運動負荷はコントロール可

そうして始めたラジオ体操は何とか2週間以上続けられている。
何とか習慣として取り組むことが出来た!!

 
引き続きこれからも体に良いことを率先して続けたい。

2013年3月30日土曜日

七分粥編1~膵臓食~

13/03/19 ~膵臓食4日目~

本日より七分粥が開始された。
退院までの食事は下記のように変わっていく。
重湯 > 三分粥 > 五分粥 > 七分粥> 全粥 >通常食

血液検査結果がよければ、各ステージの期間を短縮してもらえたり、
ステージを飛ばしてもらえたりすることがある。

三分粥ステージで傷みの再発がなく(違和感があったが耐えられないほどではない)、
血液検査の結果もぼちぼち(標準値までは戻っていないが安定している)なことを考慮して、
五分粥のステージを飛ばしてもらえた。

■朝食
膵炎食_13/03/19_朝食:七分粥(300g)/豆腐の味噌汁/じゃこおろし/キャベツとブロッコリーの煮物/鯛みそ/りんごジュース100%
 


・七分粥(300g)
・豆腐の味噌汁
・じゃこおろし
・キャベツとブロッコリーの煮物
・鯛みそ
・りんごジュース100%

■昼食
膵炎食_13/03/19_昼食:七分粥(300g)/鶏肉(もも)とアスパラガスの煮物/ジャガイモと人参と玉ねぎの煮物/黄桃(缶詰)

・七分粥(300g)
・鶏肉(もも)とアスパラガスの煮物
・ジャガイモと人参と玉ねぎの煮物
・黄桃(缶詰)

■夕食
膵炎食_13/03/19_夕食:七分粥(300g)/カレイの蒸し物のあんかけ/大根と人参の煮物/小松菜の煮物
 


・七分粥(300g)
・カレイの蒸し物のあんかけ
・大根と人参の煮物
・小松菜の煮物

2013年3月29日金曜日

血液検査の数値について~急性膵炎とは~

入院初日に実施した血液検査だが、23項目中11項目が病院が
設定する基準値から外れていた。
私が実施されている血液検査の項目は以下の通り。
※確認項目、基準値は疾患・病状・施設によって異なる可能性あり

■項目
総ビリルビン
総蛋白
AST
ALT
ALP
γGTP
血清AMY
CK
P-Amy
NA
CL
K
BUN
クレアチニン
血糖
CRP
白血球数
ヘモグロビン量
Plt
好塩基球
好酸球
好中球
リンパ球
単球

上記のうち、急性膵炎の状態管理のために数値の経過を
確認しているのは以下の項目である。

13/02/14 23:00現在
血清AMY:1163、P-AMY:測定なし、CRP:1.7、白血球数:9900
(各標準値⇒血清AMY:38~136、P-AMY:~50、CRP:0.0~0.6、白血球数:3900~9800)
 ※男女・検査機関によって検査値や標準値が異なる可能性があるので注意

血液検査の各項目の説明・基準値・懸念される疾患などは下記のサイトが参考になった。
とにかくいろんなサイトに情報が掲載されているが、
項目の内容説明や懸念される疾患が掲載されており、
あまりにも専門的過ぎない情報、公開されている(多数に対して)サイトからピックアップした。

■北里大学病院
http://www.khp.kitasato-u.ac.jp/bumon/kensa/koumoku-naiyou.html

■東京大学医学部附属病院
http://lab-tky.umin.jp/patient/ketueki.pdf

■慶応義塾大学病院
http://kompas.hosp.keio.ac.jp/contents/000581.html

■東邦大学医療センター大橋病院
http://www.lab.toho-u.ac.jp/med/ohashi/kensa/tjoimi0000000030-att/tjoimi0000000luh.pdf

2013年3月28日木曜日

急性膵炎の治療~急性膵炎とは~

出展:難病情報センターより

■基本的診療方針
急性膵炎では常に重症化を念頭に置いて、最初の 2~3日間は
全身的な集中管理と治療を実施する。
重症度に応じたモニタリング、呼吸・循環管理、絶食による膵の安静、十分な除痛、膵局所合併症の予防が基本となります。

・発症から2週間までの主たる急性膵炎の死因
SIRS(全身性炎症反応症候群)によって血管透過性が亢進し、
循環血液量が減少することによるショック

・それ以降
膵臓や膵周囲の壊死部分の感染や膵膿瘍など、
感染性合併症から敗血症、多臓器不全

上記より、発症早期には十分な輸液が、後期には感染症対策が重要となる。


■治療内容
(1)鎮痛薬
(2)初期の十分な 輸液
(3)抗菌薬
(4)蛋白分解酵素阻害薬

(1) 鎮痛薬
急性膵炎における疼痛は激しく持続的であり、それを和らげるための鎮痛剤投与を行う。


(2)初期の十分な 輸液
輸液の最も重要な目標は循環動態の安定、すなわち、血圧、脈拍(発症前と同程度)の維持と
適正な尿量の確保を行う。

早期の死亡原因は初期の輸液不足によるショックが多いとされる。
最低0.5 ml/kg/時間の尿量が確保されるよう十分量の輸液を行う。

(3) 抗菌薬
膵臓および膵周囲に感染症を引き起こした場合、致命的な合併症となりえる。
これら膵局所感染を予防することが、重症急性膵炎における抗菌薬投与の目的である。

なお、軽症例での予防的な抗菌薬の投与は必要ないが、胆管炎合併例では投与を検討する。


(4) 蛋白分解酵素阻害薬
急性膵炎に対して蛋白分解酵素阻害薬の静脈内投与が広く行われている。

急性膵炎の本態は膵酵素による自己消化と考えられているが、炎症は膵臓にとどまらず、
膵組織の傷害により過剰に産生された液性因子を介して全身に及ぶことがある。
そのため、重症例では全身への炎症の波及と臓器障害の合併を阻止し、
さらにはすでに合併している臓器障害を適切に治療することが重要になる。

酵素阻害薬投与は膵炎発症後、早期に開始するほど有効性は高いとされる。

2013年3月27日水曜日

眠れない~入院2日目/入院初期~

13/02/15

病院の朝と夜は早い。
朝は血液検査があるときには6時起床。夜は21時就寝である。

昨日は23時過ぎの入院だったのでそのまま就寝時間であったが痛さで眠れない
痛みを紛らわせるため姿勢を何度も変えると、その瞬間は痛みが和らぐが数分ももたない。
気付けば朝の5時ぐらいになっており、6時少し前には血液検査のために看護師さんがやってくる。

13/02/15 7:23現在での各数値は
血清AMY:917、P-AMY:測定なし、CRP:3.3、白血球数:8400
(各標準値⇒血清AMY:38~136、P-AMY:~50、CRP:0.0~0.6、白血球数:3900~9800)
 ※男女・検査機関によって検査値や標準値が異なる可能性があるので注意

血清AMYの数値は昨日比べ250ほど下がった。白血球は正常値まで戻っていた。
しかし、炎症の度合いを示すCRPが昨日の倍に増えていた。痛みを感じるわけだ。。。


また、治療初期は点滴でとにかく水分を循環させる。
バッグは大体3つがぶら下がっている(24h営業)。

1.KN3号(基礎的な輸液として)+蛋白酵素分解酵素阻害薬(自分の膵臓を溶かさないために)
 ⇒500ml×4バッグ/日
2.生理食塩水(水分補給のために)
 ⇒500ml×8バック/日
3.抗菌薬(感染症防止のために)
 ⇒2バック/日

通常成人の必要な1日水分量は 1,500~2,000 ml (30~40 ml/kg) である。
急性膵炎ではこの2~4倍量の3,000~8,000ml(60~160ml/kg)の輸液が必要とされている。
私の場合は、1日あたり6,000mlであった。
そのためとてもトイレに行きたくなる。あまりまとまって眠る時間が取れない。

痛みと尿意と眠気との戦い…(涙)
次へ続く

2013年3月26日火曜日

三分粥編3~膵臓食~

13/03/18 ~膵臓食3日目~

いつも気になる。朝食に出てくる鯛みそはどうやって食べればよいのだろう。
普通の硬さのご飯だったらご飯にかけて食べると海苔の佃煮のように美味しそうだが、
あんまり三分粥には合わないような気がするのは私だけか…

■朝食
膵炎食_13/03/18_朝食:三分粥(300g)/麩の味噌汁/豆腐の煮物/キャベツの煮物
・三分粥(300g)
・麩の味噌汁
・豆腐の煮物
・キャベツの煮物

今回の朝食は副菜が全てお味噌汁の具のように感じてしまった(笑)
「きょうふの味噌汁」…オヤジ化が進んでしまった(涙)


■昼食
膵炎食_13/03/18_昼食:三分粥(300g)/白菜とわかめの味噌汁/鮭と小松菜の煮物/大根と人参の煮物/みかんの缶詰
・三分粥(300g)
・白菜とわかめの味噌汁
・鮭と小松菜の煮物
・大根と人参の煮物
・みかんの缶詰

消化に良いように、いろんな食材が柔らかく煮られている。
そのためかよく砕いてから食べるようになってしまい、
粥を噛むのではなく押しつぶして食べるようになってしまった。
へんな癖が付かなければ良いのだが…


■夕食
膵炎食_13/03/18_夕食:三分粥(300g)/豆腐と根菜の煮物/ジャガイモと人参の煮物/白菜の煮物
・三分粥(300g)
・豆腐と根菜の煮物
・ジャガイモと人参の煮物
・白菜の煮物

豆腐が角切りになっていない状態で出てくると存在感がある。最近、薄口にも慣れてきて十分に味を感じられるようになった。

2013年3月23日土曜日

絶飲・絶食~入院当日/入院初期~

13/02/14
―23:30過ぎ―

「なんだ!!この札は!?」
そんなものがあるとは知らなかった。。。



『急性膵炎の検査~検査/入院初期~』 の続き

X線撮影後、そのまま車椅子で病室に搬送された。
ICUでなく良かったが、CTによる画像診断で膵臓の全区域が造影不良域であったため、
重症度が高いと想定されるということで、主治医不在であったが、
全身の集中管理と治療が開始された。

2週間までの主たる急性膵炎の死因は、
SIRS(全身性炎症反応症候群)によって血管透過性が亢進し、
循環血液量が減少することによるショックである。

それを回避するためには、発症早期には十分な輸液が重要になる。
そして、膵臓の安静のため、絶飲・絶食となるのであった。
「絶飲・絶食」とだけ書かれた札が、点滴用の台の上に掲げられた。

「なんだ!!この札は!?」
そんなものがあるとは知らなかった。。。

今まで減量のために絶食モドキを体験したことがあるが、
絶飲+絶食は全くの初めての体験である。
点滴されているので絶飲・絶食でもカロリーは必要分を
(点滴で)取得できているのだろうとタカをくくっていた。

しかし、カロリーの取得は膵臓に酵素を出せという指示を脳から与えるため、
それは避ける必要がある。
すなわち、出来るだけ何も膵臓に刺激を与えてはならないということであった。

合計200kcal弱(KN3号輸液500ml(輸液):50kcal程度×4≒200kcal)
標準1,800kcal/日の生活が音を立てて壊れていく。。。
以前、急性膵炎になったた「チュートリアル」福田が
劇やせした理由が分かった気がする(笑)

……それでか!!!

それ以外の食事禁止、水分経口摂取禁止。すなわち「絶飲・絶食」であった。
分かりやすいようにそれだけ書かれた札まであるという状況。

そして、3本の点滴、脈拍チェックの機械をつけた私の入院生活が始まったのだった。
どれだけ痩せられるのか楽しみにしながら…
まだこのときは、入院が30日を越えるとは全く思いすらしていない…


興奮状態が覚めたのか、痛みが徐々に押し寄せてくる…
次に続く

再発率/慢性膵炎への移行/死亡率・死亡時期~急性膵炎とは~

■急性膵炎の再発率
※『急性膵炎診療ガイドライン2010』より

厚生省研究班により2004年度に714例の追跡調査が行われた。
 急性膵炎の再発 : 20.3%
 >アルコール性 : 32.4%
 >胆石性 : 7.4%

再発しないように膵臓が基に戻るまでは節度のある食事を心がけないといけない。
完全寛解になってもしばらくは再燃に留意したい。

 

■急性膵炎から慢性膵炎への移行

※『急性膵炎診療ガイドライン2010』より

 急性膵炎後の慢性膵炎への移行率は3~15%と報告がある。

急性膵炎と慢性膵炎は、メカニズムが違う疾患であるが、
急性膵炎から3~15 % で移行する可能性があるとのこと。
特に慢性膵炎は基本的には治癒しない疾患であり、障害付き合っていくしかない。


■急性膵炎の死亡率

※難病情報センターより

2007年に発症した急性膵炎 1,921例における致命率は、急性膵炎全体では 1.9%であった。
重症急性膵炎の致命率は8.0%であった。

癌や透析における5年生存率とは比較にはならないが、
他の疾患全体から比べると致命率が低い疾患である。
その確率は、40人ぐらいのクラスでいうと3人ぐらい。
イメージとしては不意にクラス委員に選ばれるぐらいの確率である。





重症急性膵炎の致命率は以前に比較して改善してきている。



2007年の重症急性膵炎の死亡例を年齢別に集計すると、
30歳未満では死亡例がなく、60歳代までが7%未満ですが、
70歳代で17%、80歳以上で12.6%と、70歳を超えると致命率が上昇している。

重症度を判断する予後因子スコアでは年齢も含まれている(70歳以上かどうか)。

後々、主治医に「もう少し年齢が高かったら危険でした」と言われた。
年齢が上がることは体機能の低下、合併症発症リスクの増加などにつながり、
危険度が増すそうである。

 

■急性膵炎の死亡時期

※『急性膵炎診療ガイドライン2010』より

急性膵炎では発症早期に死亡する症例が多い。
2000年以降の報告によると、死亡例の約半数は発症後2週間以内の早期死亡である。

・早期死亡例の主な死因
 循環不全に伴う臓器不全

・後期死亡例の主な死因
 感染性合併症、特に感染性膵壊死

そのため、発症早期には十分な治療がされるようにガイドラインでは定められている。

2013年3月22日金曜日

三分粥編2~膵臓食~

13/03/17 ~膵臓食2日目~

昨日3回膵臓食を食べたが、流動食とはぜんぜん違い普通っぽさを感じることが出来た。
今日も何が出るのか楽しみ。 
 

■朝食
 
膵炎食_13/03/17_朝食:三分粥(300g)/味噌汁/オムレツ/アスパラガスの煮物・りんごジュース100%



 










 ・三分粥(300g)
 ・味噌汁
 ・オムレツ
 ・アスパラガスの煮物
 ・りんごジュース100%

 
玉子は昨日も出てきたが、オムレツのほうが玉子らしい食べ方。
入院中、YouTubeでオムレツの包み方の裏技を見た。
通常だと手首をトントンと叩きながら返すのだが、
それはいかにも合理的なやり方だったので一回試してみたい。
 
 
■昼食
 膵炎食_13/03/17_昼食:三分粥(300g)/キャベツと玉ねぎのトマトスープ風/ジャガイモと人参と玉ねぎの煮物/千切り大根とうす揚げの煮物/りんご
・三分粥(300g)
・キャベツと玉ねぎのトマトスープ風
・ジャガイモと人参と玉ねぎの煮物
・千切り大根とうす揚げの煮物
・りんご
 
果物を食べるのは久しぶり。
煮てあったため歯ごたえは生にはかなわないが、りんごの繊維質な部分を味わうことが出来た。
 
 
■夕食
膵炎食_13/03/17_夕食:三分粥(300g)/鮭と小松菜の和風あんかけ/サツマイモの煮物/キャベツの煮物


・三分粥(300g)
・鮭と小松菜の和風あんかけ
・サツマイモの煮物
・キャベツの煮物

昨日に引き続き、魚がメニューに入る。
サツマイモは普段あまり料理に使ったことがなかったが、結構煮物で美味しいかも、
今度は自分でも料理してみようかな。

三分粥編1~膵臓食~

13/03/16 ~膵臓食1日目~
 
ついに流動食(重湯)が終わり、膵臓食(三分粥)が開始された。
一番最初の食事はとても感動があったことを覚えている。
 
 
■朝食
膵臓食_13/03/16_朝食:三分粥(300g)/味噌汁/豆腐の煮物/白菜と大根の煮物/りんごジュース100% 
 ・三分粥(300g)
 ・味噌汁
 ・豆腐の煮物
 ・白菜と大根の煮物
 ・りんごジュース100%

三分粥は水分部分も重湯より濃かった。粥部分はとても柔らかく、
歯に押し当てると全て砕け手しまうほど。それでも舌に触る感触は懐かしいものだった。
 
味噌汁は味噌が入っているだけで感動もの。流動食のときは出汁だけだったものなあぁ…。
 
副菜の味付けはかなり薄味であったが、味より歯ごたえの喜びのほうが勝る。
 
 
■昼食
膵炎食_13/03/16_昼食:三分粥(300g)/うどんの玉子とじ/ ジャガイモの煮物/カリフラワーと薄揚げの煮物
 ・三分粥(300g)
 ・うどんの玉子とじ
 ・ ジャガイモの煮物
 ・カリフラワーと薄揚げの煮物

うどんの玉子とじはご馳走だった。うどんはコシというものと無縁なぐらい柔らかかったが、つい昨日までは流動食だったと信じられない。


■夕食
膵炎食_13/03/16_夕食:三分粥(300g)/カレイとアスパラガスのおろしあんかけ/白滝とわかめの甘酢/ジャガイモと人参の肉じゃが風












・三分粥(300g)
・カレイとアスパラガスのおろしあんかけ
・白滝とわかめの甘酢
・ジャガイモと人参の肉じゃが風

白身魚をあっさりと煮込んだものが出てきた。魚を食べ、タンパク質をとっている実感がわいた。

2013年3月21日木曜日

年間発症者数~急性膵炎とは~

日本の急性膵炎の年間発症者数は57,560人と推定されている。

2007年1年間の急性膵炎の推定年間発症者数は57,560人であった。1987年の全国調査以降、年間発症者数は増加している。



全国調査の2次調査で集計された急性膵炎 2,256例中、男性は 1,496例、女性は 760例であった。男性は女性の2倍いたことになる。

各年齢別の分布は、男性は 50歳代が最も多く、平均年齢は 56.6歳であり、女性は 70歳台に最も多く、平均年齢は 64.69歳であった。


出展:難病情報センターより

膵臓食の例~膵臓食~

私が病院から膵臓食の例として提示されたメニューです。
適さないメニューは摂取してはいけないメニューではなく、退院直後は避けるべきメニューであり、
病状の経過を観察しつつ、順次見直してかまわないとのことであった。
とはいえ、集中して摂取するのは膵臓の負担を考えると避けたほうがよいのはいうまでもない。


■膵臓食の例
分類 適してるメニュー 適さないメニュー
穀類 ご飯、食パン、ロールパン、あんパン、ジャムパン、うどん・そば、玉子丼、親子丼、木の葉丼、鉄火丼、ちらし 調理パン、デニッシュ、クロワッサン、天ぷらうどん・そば、天ぷら丼、カツ丼、牛丼、豚丼、寿司(トロ、いくら、うに、サーモン、ひかりもの)、パスタ(クリームソース)
肉類 ささみ、赤味の肉、鶏肉(皮をとったもの) ハンバーグ、ステーキ、から揚げ、天ぷら、焼肉、グラタン、豚の生姜焼き、すき焼き
魚類 白身魚 さば、いわし、あじ、さんま、ぶり、とろ、サーモン
卵類 玉子豆腐、玉子焼き、オムレツ、生卵、茶碗蒸し、玉子とじ※量に注意  
豆腐類 冷奴、湯豆腐、卯の花、豆乳 厚揚げ、揚げ豆腐
牛乳類 低脂肪牛乳、ヤクルト 生クリーム、牛乳※量が少なければよい
調味料 ノンオイルドレッシング マヨネーズ、ドレッシング、油
※ただし、適さないメニューでも脂質を抑えるように工夫することで摂取が可能

2013年3月20日水曜日

膵臓食とは~膵臓食~

■膵臓食の概要

膵臓食とは、脂質が膵臓を刺激するため、油を極力使用しない食事にしたもの。
味付けは香辛料の使用を避け薄味にし、消化のよい調理法にする。

脂質制限により使用できる食材に制限があるため、カロリーをはじめ、
低栄養にならないように注意する。

使用する食材や味付けの制限の程度は病状によって順次見直す。


■調理のポイント

・揚げる・炒めるなどの油を使用する調理法をさけて、茹でる・煮る・蒸す料理にする。
・加工食品・インスタント食品は、見かけより油がたくさん使われているため、
 なるべく使わないようにする。


■ 食事のポイント

・腹8分目を心がける。
・アルコール類は飲まない。
・油っこいものを控える。
 ―天ぷら、フライ、から揚げ、焼肉、炒め物、中華料理、ラーメン、ファーストフードなど
・肉は赤味を使う(ヒレ・モモなど)。鶏肉は皮を取り除き使う。魚は白身を使う。
・卵は量に注意する。
・大豆製品は油揚げを避けて、豆腐・大豆を使う。
 ―油揚げを使うときは油抜きをしっかりとする
・食物繊維の多いものは少なめにする。
 ―ごぼう、こんにゃく、れんこん、海藻類など
・刺激の強いものは少なめにする。
 ―胡椒、わさび、コーヒー、極端にすっぱいものなど
・クロワッサンよりロールパン・食パンを選ぶ。
・パスタはクリームソース系を避ける。
・高脂肪乳を避け、低脂肪乳を選ぶ。

■日常生活のポイント

・規則正しい生活を心がける。
・ストレスを解消するように心がける。

2013年3月19日火曜日

急性膵炎の検査~検査/入院初期~

2013/02/14
―22:00過ぎ―
自宅の近くの急性期の病院に検査に行った。
厳密には、ほとんど自分で動ける状態ではなかったので、
職場近くから車で家族につれていってもらった。

救急車には以前搬送に同伴したときのネガティブ・イメージが残っていたが、
急性膵炎では、重症度が高い場合は死に至ることもあり(8.9%、2003年、※)、
発症早期(2000年以降、発症後2週間以内、※)に死亡する症例が多い(約半数)ことを考えると
速やかに治療開始することが重要だと思う。
(※は『急性膵炎診療ガイドライン2010』より)


■急性膵炎の診断基準について
1.上腹部に急性腹痛発作と圧痛がある
2.血中または尿中に膵酵素の上昇がある
3.超音波、CTまたはMRIで膵に急性膵炎にともなう異常所見がある
上記3項目中2項目以上を満たし、他の膵疾患および急性腹痛を除外したものを
急性膵炎と診断する。ただし、慢性膵炎の急性増悪は急性膵炎に含める。
(『急性膵炎診療ガイドライン2010』より)


●臨床症状・徴候
問診による自覚症状について先生に確認された。
腹部全体が全体が痛かった。このときはまだ背部痛はなかった。
また、圧痛についても併せて確認された。鳩尾下と右脇腹に痛みがあった。


●血液・尿検査
血液検査され、急性膵炎の徴候が出ていた。尿検査はされなかった。

膵酵素上昇を測定するために、血中アミラーゼ(以下、血清AMY)が測定された。
標準値38~136(単位:IU/L)に対して、約9倍の1163であった。

私の場合は、血清AMYにプラスして今後の経過観察として、P型アミラーゼ(以下、P-AMY)、
C反応性蛋白(以下、CRP)、白血球数の数値を追っていくことになった。

 P-AMY  :血中アミラーゼのうち、膵臓由来のアミラーゼ。
      標準値~50(単位:IU/L)
      一方、唾液腺由来のアミラーゼはS型アミラーゼという。

 CRP   :体内での炎症反応や組織が破壊された際に血中に現れるタンパク質。
      私の場合は炎症度合いの把握のため。
      標準値0.0~0.6(単位:mg/dL)

 白血球数:白血球は、病原微生物などから体を防御する免疫機構の主役。
      炎症や感染症の際などに増加する。私の場合は感染症把握のため。
      標準値3900~9800(単位:μl)
※男女・検査機関によって検査値や標準値が異なる可能性があるので注意

13/02/14 23:00現在で各数値は
血清AMY:1163、P-AMY:測定なし、CRP:1.7、白血球数:9900
(各標準値⇒血清AMY:38~136、P-AMY:~50、CRP:0.0~0.6、白血球数:3900~9800)
 ※男女・検査機関によって検査値や標準値が異なる可能性があるので注意


●画像診断
超音波検査、CT、胸腹部単純X線撮影を一気に実施する。
炎症度、ガス像、液体貯留(腹水、胸水など)・胆石の有無などが分かるらしい。

私の場合はCTで膵臓を便宜上3つに分けたときに全区域が造影不領域ということで、
あまりよい状態ではなかったとのこと。


―23:00過ぎ―
以上から急性膵炎であろうと伝えられ、即日入院がきまった。
時間外受付のため、翌日主治医がついてから正式に診断が下るということであった。


次へ続く

2013年3月18日月曜日

主な症状~急性膵炎とは~

膵臓から分泌される消化酵素(膵酵素)が活性化することによって、
膵臓自身が消化してしまう疾患である。


●一般的な主な症状
>腹部痛・背部痛
>食欲不振
>吐き気・嘔吐
>発熱
など


●私の症状
>腹部痛・背部痛
私の場合は入院数日間は激しい腹部痛と背部痛があった。
膵臓が消化している状態(すなわち溶けている状態)とのことで、
今までに味わったことがない痛みであった。
場所はみぞおち下、左脇腹、左背部が主で、ひどいときは腹部全体に及んだ。

>食欲不振
痛みが発生するまではなんとなく食欲がなかったのは覚えているが、
痛みが発生した後は食べたいという意識をする余裕がなかったというほうが正確だろう。

>吐き気・嘔吐
私の場合はあまり吐き気はなかった。

>発熱
私は39度弱程度であった。39度を超えると注意が必要とのこと。

2013年3月17日日曜日

突然の痛み ~症状・兆候/入院初期~

2013/02/14
―09:00過ぎ―
その日はあまり食欲がなく、出社前に買った朝食用ゼリーも食べられずにいた。


―13:00過ぎ―
昼ごろ、糖分を摂取しないと仕事の効率が下がると思いゼリーを胃に流し込む。
しばらくすると、急に腹部上部に痛みを感じだした。
最初は単なる腹痛かと思っていたが、痛みの場所が胃の辺りであり、
いつもとちょっと違う痛みだなぁと考えていた。

痛みがどんどん増してきて、次第にシャレにならない痛さなってきた。
座ってパソコン作業をしていられない。
痛みを紛らわせるため、廊下を歩くもあまり軽減されない。

しかし、今日はクライアントとの18:30から打合せがあり、
しかも、急遽昨日調整したばかりのアポなので、キャンセルはできない。
何とか打合せが終わるまでもたせなくては・・・
同じ姿勢でいると辛いので、30分おきぐらいに姿勢を変えながらしのぐ。


―18:00過ぎ―
打合せに気合いを入れて臨んだが、気合いでなんとかなる痛みではなかった。
今思うとすごい表情で打合せしていた可能性がある。
クライアントにはどのように映ったのやら(汗)。ほんとゴメンナサイ。

打合せ後、まだ受付をしている会社の近くのクリニックで受診した。
「胃炎の薬を出しておきます。もしこれで治まらないようでしたら、また来てください。」
それだけか!?

少しでも痛みが緩和すればと思い、薬を飲んで休む。
上を向いても、横を向いても、下を向いても痛い。
背を曲げ、足を抱えるように前にかがむと、少し痛みが緩和するが、それも長くは続かない。
しばらくして時間外受付をしている病院にいくことを決意した。


次へ続く

アンケート

アンケート