2013/02/14
―22:00過ぎ―
自宅の近くの急性期の病院に検査に行った。
厳密には、ほとんど自分で動ける状態ではなかったので、
職場近くから車で家族につれていってもらった。
救急車には以前搬送に同伴したときのネガティブ・イメージが残っていたが、
急性膵炎では、重症度が高い場合は死に至ることもあり(8.9%、2003年、※)、
発症早期(2000年以降、発症後2週間以内、※)に死亡する症例が多い(約半数)ことを考えると
速やかに治療開始することが重要だと思う。
(※は『急性膵炎診療ガイドライン2010』より)
■急性膵炎の診断基準について
1.上腹部に急性腹痛発作と圧痛がある
2.血中または尿中に膵酵素の上昇がある
3.超音波、CTまたはMRIで膵に急性膵炎にともなう異常所見がある
上記3項目中2項目以上を満たし、他の膵疾患および急性腹痛を除外したものを
急性膵炎と診断する。ただし、慢性膵炎の急性増悪は急性膵炎に含める。
(『急性膵炎診療ガイドライン2010』より)
●臨床症状・徴候
問診による自覚症状について先生に確認された。
腹部全体が全体が痛かった。このときはまだ背部痛はなかった。
また、圧痛についても併せて確認された。鳩尾下と右脇腹に痛みがあった。
●血液・尿検査
血液検査され、急性膵炎の徴候が出ていた。尿検査はされなかった。
膵酵素上昇を測定するために、血中アミラーゼ(以下、血清AMY)が測定された。
標準値38~136(単位:IU/L)に対して、約9倍の1163であった。
私の場合は、血清AMYにプラスして今後の経過観察として、P型アミラーゼ(以下、P-AMY)、
C反応性蛋白(以下、CRP)、白血球数の数値を追っていくことになった。
P-AMY :血中アミラーゼのうち、膵臓由来のアミラーゼ。
標準値~50(単位:IU/L)
一方、唾液腺由来のアミラーゼはS型アミラーゼという。
CRP :体内での炎症反応や組織が破壊された際に血中に現れるタンパク質。
私の場合は炎症度合いの把握のため。
標準値0.0~0.6(単位:mg/dL)
白血球数:白血球は、病原微生物などから体を防御する免疫機構の主役。
炎症や感染症の際などに増加する。私の場合は感染症把握のため。
標準値3900~9800(単位:μl)
※男女・検査機関によって検査値や標準値が異なる可能性があるので注意
13/02/14 23:00現在で各数値は
血清AMY:1163、P-AMY:測定なし、CRP:1.7、白血球数:9900
(各標準値⇒血清AMY:38~136、P-AMY:~50、CRP:0.0~0.6、白血球数:3900~9800)
※男女・検査機関によって検査値や標準値が異なる可能性があるので注意
●画像診断
超音波検査、CT、胸腹部単純X線撮影を一気に実施する。
炎症度、ガス像、液体貯留(腹水、胸水など)・胆石の有無などが分かるらしい。
私の場合はCTで膵臓を便宜上3つに分けたときに全区域が造影不領域ということで、
あまりよい状態ではなかったとのこと。
―23:00過ぎ―
以上から急性膵炎であろうと伝えられ、即日入院がきまった。
時間外受付のため、翌日主治医がついてから正式に診断が下るということであった。
次へ続く
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