13/02/14
―23:30過ぎ―
「なんだ!!この札は!?」
そんなものがあるとは知らなかった。。。
『急性膵炎の検査~検査/入院初期~』 の続き
X線撮影後、そのまま車椅子で病室に搬送された。
ICUでなく良かったが、CTによる画像診断で膵臓の全区域が造影不良域であったため、
重症度が高いと想定されるということで、主治医不在であったが、
全身の集中管理と治療が開始された。
2週間までの主たる急性膵炎の死因は、
SIRS(全身性炎症反応症候群)によって血管透過性が亢進し、
循環血液量が減少することによるショックである。
それを回避するためには、発症早期には十分な輸液が重要になる。
そして、膵臓の安静のため、絶飲・絶食となるのであった。
「絶飲・絶食」とだけ書かれた札が、点滴用の台の上に掲げられた。
「なんだ!!この札は!?」
そんなものがあるとは知らなかった。。。
今まで減量のために絶食モドキを体験したことがあるが、
絶飲+絶食は全くの初めての体験である。
点滴されているので絶飲・絶食でもカロリーは必要分を
(点滴で)取得できているのだろうとタカをくくっていた。
しかし、カロリーの取得は膵臓に酵素を出せという指示を脳から与えるため、
それは避ける必要がある。
すなわち、出来るだけ何も膵臓に刺激を与えてはならないということであった。
合計200kcal弱(KN3号輸液500ml(輸液):50kcal程度×4≒200kcal)
標準1,800kcal/日の生活が音を立てて壊れていく。。。
以前、急性膵炎になったた「チュートリアル」福田が
劇やせした理由が分かった気がする(笑)
……それでか!!!
それ以外の食事禁止、水分経口摂取禁止。すなわち「絶飲・絶食」であった。
分かりやすいようにそれだけ書かれた札まであるという状況。
そして、3本の点滴、脈拍チェックの機械をつけた私の入院生活が始まったのだった。
どれだけ痩せられるのか楽しみにしながら…
まだこのときは、入院が30日を越えるとは全く思いすらしていない…
興奮状態が覚めたのか、痛みが徐々に押し寄せてくる…
次に続く
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